病院から呼び出しがあった。
きのう病室に行った時、7日、レントゲン、尿検査とか書いた紙が置いてあったので、その話かと思った。
そしたら、おとといあたりからもどしたり、体調が悪いとのこと。
ほんの少しでも、いちおうゼリー状のものを口から食べていたのが、もう何も食べられないとか。
そして点滴も、もう刺す場所を探してやっとやっている状態なので、これ以上は無理だと。
だから、とっくから言っているじゃない! 自然に逝かせてやってほしいって!!!
院内感染しているから退院は無理。
そして、病院としては点滴はしないわけにはいかないって言ったのは先生でしょ!
血管がもうボロボロなので、今までいろいろやっていた点滴はやめて、これからは最低限の二本だけにしますだと。
だから、余計な延命しないで自然のままに、寿命のままに逝かせてあげたかったのに・・・
無理やり生かせられていたこの時間が、かなちゃんにとって幸せだったとはとても思えない。
あげく、この病院の副院長という立場の担当医が言った。
「亡くなった場合、病名は老衰になります。」
まだ生きているのに、何でそんなこというわけ?????
病院の落ち度で大腿骨骨折したせいで身体が弱ったのが原因だなんて、誰も言うつもりはありませんけど! 予防線はっているんですか~?
さらに
「何とかしてほしいと言っても、もう病院としてはこれ以上できることは何もありませんから。」 だとさ!
そんなこと誰も言いませんから!
あげく、うすら笑いをうかべた表情で
「もうちょっと家族の方が面会に来てくれたら・・」 だと!
「わたしは週に何回かは来ていますけど!」 と思わず言ったら
「そう、私は会っていないから」 とぬかしおった!
この担当医は毎日病院に来ているわけではない。それに、来ている日だって外来をやっているから
病棟にいるわけじゃない。
看護士さんだって、必ず私が病院に行ったときに会うわけじゃない。
何でこんな言われ方しなくちゃいけないのか!!!
医者っていったい何なの?! 点数いっぱいかせげる遺漏を断った患者はお嫌いですか?
かなちゃんは生命保険とかには入っていなかったし、年金も最低限だったけど、ほんのわずかとは言え貯金があったので、ありがたいことに支払いはそこからできている。
そうでなかったら、家族の負担は大変なものだと思う。
将来、わたしもこんなふうになるのかと思うとやりきれない。たぶん貯金をたっぷり残すことなんて
できないと思うし、ねえちゃんがその支払いのために苦労するのだろうか・・・
最近のかなちゃん、私が誰だかわらない時もある。わかる時には、必ず言う。
「お父さんは元気か? おねえちゃんは元気か? 子供たち(コ茶ごんのこと)は元気か?
お金はまだ残っているか?」
そして、自分はここにいれば心配ないから、大丈夫だからと。
元気なころいつも言っていた。ポックリ逝きたいと。
おむつになってまで生きていなくはない。寝たきりになって長生きはしたくないと。
あんな状態になっても、子供に迷惑をかけたくないという思いだけがあるのかと思うとせつない。
去年の5月18日、あの日にあのまま逝けたら、かなちゃんは幸せだったのではないかと思う。
わたしは、人間としてのかなちゃんは悲しいけど好きなタイプではない。
でも、母親としてはやはり心から感謝しているし、特別の存在であることに間違いはない。
今のかなちゃんを見るのは、本当に辛い。。。
老人医療はとってもお金になるらしい。
そして、そんなやからから献金をたんまりもらっている政治家さんたち。
この先も、日本の老人医療が良くなることはないだろう。