朝、メアリーがヒィ~と悲鳴のような声をあげ、手足をつっぱらかせた。
ギュッと抱きしめて、耳元で「大丈夫だよ、怖くないよ。」と言ったら
すぅ~っと力がぬけて落ち着いた。
何回かそんなことをくりかえしているうちに、落ち着いたので
病院に電話を入れ、往診をお願いした。
1時半ころ、澤田先生が助手の方とふたりで来てくださった。
栄養剤と水分などの点滴、熱を下げるための注射、呼吸を楽にする注射、
痛み止めの注射、それともう一本注射を打ってもらう。
熱が高いので、冷やして上げてくださいと言われた。
ただし、もう体力が無いので、下がりすぎると、そのまま下がったままになってしまうので
熱を計りながら、冷やすようにとのこと。
今日は結局ずっとめあちゃんのそばにつきっきりだった。
そばを離れると、ヒィ~と悲鳴のような小さな声を出すので
あわてて苦しいのかととんでいくと、どうもあまり苦しそうでもない。
ただ呼んでいるみたいだった。
ひとりでいたくないんだね、と思いずぅ~っとそばにいた。
今日も、ちゃんと父ちゃんの帰りを待っていためあちゃん。
偉い偉い。あと一日がんばれば、お休みだからね。
夜11時前に、熱を計ってみる。
肛門に体温計を入れると、刺激されたせいで、またうんちが出た。
いいうんちだ。
40度以下に下がっていたが、まだ高いのでもう少し冷やしてあげることにする。
今日は、おしっこはしなかった。
往診の時に先生に聞いてみたら、苦しいほど膀胱におしっこが
たまっていないので、しなくてもまだ心配はいらないし、
どうしてもしたくなったら、ちゃんとここでするので大丈夫と言われた。
それでも、点滴や注射の効果が出たのか、気持ち良さそうにすやすやと寝ついた。